「Days」カテゴリーアーカイブ

日々のあれこれ、日記のような何か。

《十年》二年目、本格始動

昨日から、稽古開始。

今年、振付を行なってくださる86B210の鈴木富美恵さんは、四谷三丁目にあるアートスペース呼応の主宰でもあります。
というわけで、そちらに稽古に行ってきました。

身体の錆を落として、切れたり絡んだりした配線をつなぎなおすようなレッスン。翌日の今日は、筋肉痛というのではなく、鍛えられていなかった筋肉や神経が回復しようとしてうごめいている、そんな感覚。

身体の中から素早く衝動を産み出し、つかみだし、反応していく。

確かに、この10月7日・8日には、まったく新しいイトカズをお見せできそうです。

午後にはアトリエ第Q藝術に本契約に行ってきました。既に日程は押さえてあったのですが、私が海外在住につき契約書を交わすのが昨日になった次第。こちらで契約書を交わすのは2回目ですが、やはり気持ちが引き締まります。

というわけで、行くぜ。

訓練從昨天開始。

今年的編導,86B210的鈴木富美恵,也是Art Space 呼応在四谷三丁目的負責人。 所以我去那裡排練。

這堂課就像從我的身體上去除銹跡,重新連接斷裂和糾纏的神経回路。 今天,在練習的第二天,我感到的不是肌肉酸痛,而是我未經訓練的肌肉和神經正在呻吟着試圖恢復的感覺。

這些衝動從身體內部迅速誕生,抓緊時間,做出反應。

的確,在10月7日和8日,我將能夠向你們展示一個全新的イトカズナナエ。

下午,我去了Atelier第Q藝術,簽署了這份合同。
我已經確定了日期,但由於我住在國外,直到昨天我們才簽署合同。 這是我第二次在這裡簽合同,但我仍然非常興奮。

現在,我們走吧!

★★★

Rehearsals began yesterday.

This year’s choreographer, Fumie Suzuki of 86B210, is also the head of the Art Space 呼応/co-oh in Yotsuya-sanchome. So I went there to practice.

The lesson was like removing rust from my body and reconnecting broken and tangled nerves. Today, the day after the practice, I feel a sensation, not of sore muscles, but of muscles and nerves that have not been trained, groaning in an attempt to recover.

The body quickly produces, grasps and reacts to the impulse from within.

Indeed, on 7 and 8 October, I will be able to show you a completely new Nanae Itokazu.

In the afternoon, I went to Atelier Dai Q Geijutsu to sign the contract.
I had already set the date, but as I live abroad, it was only yesterday that we signed the contract. This is the second time I’ve signed a contract here, but I’m still very excited.

Now, let’s go!

《十年》二年目

十年間、アトリエ第Q藝術にて、毎年違う振付家をお迎えしてソロ公演を打つ…という挑戦企画、《十年》。

二年目の振付は、国内外で活躍するむちゃくちゃクールな前衛舞踊デュオ86B210の鈴木富美恵さんにお願いすることができました! ドキドキしながら、少しずつ準備を進めています。

二年目の振付家・日程が決まりましたので、ご案内のポストカードも作成いたしました。ポストカードのデザインはチラシと同じyamasin(g)さん。一年目で、舞踏家の長岡ゆりさんに振り付けていただいた《Botanical Body》より、柴田正継さんの写真を使っていただきました…が、《十年・二年目》は、一年目とは全く違うものをお見せいたします。

毎年変わる私の身体で、毎年違う振付家と一緒に、積み重ね、引き出し、新しいものをつくりあげていく。そんな企画にしていきます。

二年目
振付:鈴木富美恵(86B210)
日時:2023年10月7日(土)・8日(日)
開場|開演
7日…14:30|15:00/18:30|19:00
8日…15:30|16:00
会場:アトリエ第Q藝術

★★★

連續十年,在Atelier 第Q藝術 ,每年將邀請一位不同的編導進行個人表演。 挑戰項目,《十年》。

第二年,我們能夠請到86B210的鈴木富美恵,一個活躍在日本和國外的更Cool的前衛舞蹈二人組,來編排這個作品! 我們能夠做到這一點! 我們很激動,正在逐步做準備工作。

第二年的編舞者和日期已經確定,我們製作了一張明信片供大家參考。 明信片是由yamasin(g)設計的,與傳單上的藝術家相同。 我們使用了柴田正継的照片,來自《植物體》,由舞踏舞者長岡ゆり編排……但在第二年,我們將展示完全不同的東西。

我的身體每年都在變化,每年都有不同的編舞者,我將建立起來,引出並創造新的東西。 這將是一個這樣的項目。

第二年
編舞:鈴木富美惠 (86B210)
日期:2023年10月7日(星期六)和8日(星期日)。
開放進場|演出開始
7日…14:30|15:00/18:30|19:00
8日…15:30|16:00
地點:Atelier 第Q藝術

★★★

For ten years, at Atelier Dai Q Geijutsu, with a different choreographer…I give a solo performance. The challenge project, 《Ten Years》.

For the second year, we were able to ask Fumie Suzuki of 86B210, a much cooler avant-garde dance duo active in Japan and abroad, to choreograph the piece! We were able to do it! We are thrilled and are gradually making preparations.

The choreographers and dates for the second year have been decided, and we have created a postcard for your information. The postcards were designed by yamasin(g), the same artist as on the flyer. For the postcard, we used a photo by Masatsugu Shibata from 《Botanical Body》, choreographed by butoh dancer Yuri Nagaoka… but for the second year, we will show something completely different.

With my body changing every year, and with a different choreographer every year, I will build up, draw out and create something new. This will be such a project.

The second year
Choreographer: Fumie Suzuki (86B210)
Date: October 7 (Sat.) and 8 (Sun.), 2023
Doors open | Performance begins
7th … 14:30 | 15:00 / 18:30 | 19:00
8th … 15:30|16:00
Venue: Atelier Dai Q Geijutsu

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ソロ企画《十年》一年目

ダンサーとして、そろそろ何か「きちんとしたもの」を表現していきたい、と思い、励ましてくださるたくさんの方の力をお借りしながら、この企画を立ち上げました。
これから十年、毎年一度、秋に、アトリエ第Q藝術にて、オープニング作品としてモダンダンス作品《光明の日》、そして毎年異なった振付家に依頼する作品――の2作品をプログラムとして、上演してゆきます。

年ごとに違ったイトカズナナエをお見せすること、そしてダンサーとして作品を生ききってゆくこと。そんな十年を旅してゆきたいと思います。
オープニングに山田奈々子監修作品《光明(ひかり)の日》
1年目の企画作品には、舞踏家の長岡ゆりさんを振付家としてお迎えする《Botanical Body》。

時空を超えた十年の旅に、どうぞお付き合いください。

《十年》
オープニング作品〈光明の日〉 監修:山田奈々子
一年目〈Botanical Body〉 振付:長岡ゆり
出演:イトカズナナエ

2022年10月1日(土)・2日(日)
開場/開演
 
1日 14:30/15:00 18:30/19:00
2日 15:30/16:00

入場料:予約3,000円/当日3,500円
ご予約・お問合せ
tenyears.nanae@gmail.com

チケットご予約につきましては、
標題を「《十年》一年目チケット予約」とした上、
・お名前
・ご予約希望の日時(1日昼の部、1日夜の部、2日)
・ご予約枚数
をご記入の上、上記アドレス宛、お送りください。
紙のチケットの発行はせず、ご予約はご予約名簿にて管理し、入場料は当日、劇場入口にてご清算とさせていただきます。どうぞご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。

会場:アトリエ第Q藝術
照明:早川誠司
デザイン:yamasin(g)
撮影:bozzo
制作:シーボーズ有限会社
協力:李雨潔
企画協力:富士栄秀也

お願い:
※会場には手指消毒液を用意いたしますので、どうぞご利用ください。
※様々な考えをお持ちの方がおいでなことは承知しておりますが、皆が少しでも安心して鑑賞できるよう、会場内ではマスクをご着用下さい。

2020、新年快樂!

2020年、明けましておめでとうございます。
長らく放置していましたが、今年はこちらも更新していこう、と。

去年は「責任のとれる時間の使い方、使わせ方をせねば」ということに突然気づき、それと同時に自分のこれまでの無責任さいい加減さ何も考えてなさ…に気づいて、色々と足がすくんでしまっていました。

足がすくむ、というのはつまり足が止まることでもあり、おかげで自分のできることとしたいことが出会っていること―― calling ――に真剣に向かい合いはじめた1年でもありました。

「やるべきこと」ではなく「やること」

この1年はそれをひとつひとつ実行していく年にしたいと思っています。
身の回りを整えることから始め(これは「やること」の前の「前提」として)、表現活動も研究活動も種々のレベルでの文化間の橋渡し活動も、限られた時間を誠実に使って、「私をそこで機能させる」ように。

実りのにぎやかな1年となりますように。

暮らす、ということ

今宵は元宵節。

旧暦のお正月になってから最初の満月。元旦に対して元宵なのだ、と今更ながらに気付いた。

台中公園ではランタンフェスティバルの最中で、巨大な張り子の灯りがいくつも灯り、広場では舞台を組んで歌やら踊りやら上演中。どう見ても小学校中学年くらいなのに全員総身タイツの衣装がこなせてアラベスクにあげた脚がやたらと美しい、ここどこのロシアですかってな子どもたちが20人ほど。ダンスに力を入れている小学校の選抜チームらしい。公立校でこの手の芸能・芸術教育をしっかりやっている。やっぱりこういうきっちりした教育は舞台芸術の底力になるよなぁ。

去年は稽古場を片っ端から門前払いされて、こういう若いプロフェッショナル予備軍をそれこそ団体で見てしまって盛大に落ち込んでいたなぁ、と思うと、じりじりと自分のやり方をつかみつつあることがなんだか奇跡のようで。でもそれが、この場所で暮らしながらやっぱり自分で居続けるということなのだとも思う。

特に緊張もせずバスに乗り降りし、仕事をし、店で買い物をし、ランニングのコースを決め、ジムに行き…身体と作品を準備する。日常がゆっくりとこの地に着地してきたのだと思う。

昇りたての巨大な満月に見送られながら、さて、次の1年に進もう。